epeesica
Good bye...
12月25日クリスマス
キリストの誕生日やらなんやらしらねぇが
子供はプレゼントをもらい
リア充は恋人と聖夜(性夜とも言う)を共にしたりと
外国から渡来してきた催し物のくせに大層なビックイベントになってる
そんなビックイベントの今日、俺は政宗の家に来ている
クリスマスに家に遊びに行っても良いかと聞いたら
夜は家族そろってディナーなんだと、昼なら良いって言われたからケーキもって今玄関のドアの前に来てるが入れない
なぜか?なんでだろうなかれこれ高校一年から約2年親友をしてきたのに
まぁ俺はもう政宗を親友としては見てないんだけれど、向こうから見ればきっと俺は親友に見えていた、はず
インターフォンに添えた指が震える
それもそのはず、ビックイベントの今日に便乗して此処で親友と言う関係を爆破しようとしてるのだから。
ピンポーンとインターフォンを押した
「はい」
「あ、政宗?俺!」
開いてるから入って良いといわれたので言われたまま入る
「お邪魔しますーわりぃなクリスマスなんかに押し掛けて」
「別にかまわねーよ、Christmasだからって予定詰まってる訳じゃねーし」
「ははっ非リアは今年も寂しいぜ!
あ、これケーキ、雰囲気だけでもクリスマスしようぜ!」
いつも通りに笑顔をつくる
完璧に友達面してるだろう?
この爆破が成功しなかったらもう政宗に笑いかけることも話しかけることすら出来なくなるから
「元親はなに飲む?」
「あーじゃあココア、甘いの」
自分で持ってきたケーキを口に放り込み、いつもの政宗が入れたココアをすする。
それを見て政宗は微笑む、幸せだ。
雰囲気がカップルのアレみたいだ、頭がふわふわする。が、
そういえば、今日は夜まで居られないんだった。と思い出した。
「政宗、あのな、」
急に眼の色を変えて話しかけてきた俺に何かを察したのか、フォークを皿の上に置く。
「どうした?」
「あの、気持ちわりぃかもしんねぇんだけど…」
だんだん小さくなっていく声に政宗は眉をしかめて一生懸命俺の声を聴こうとしている
「俺、だいぶ前から、政宗のことな、友達として見れてないんだ、いや別に嫌いってわけじゃないんだけどよ、というかそのむしろ逆で、政宗に恋してるっていうか、なんつぅか…」
だんだん俯いてしまった顔をバッと上げて
「すっ好きなんだ!政宗のことが!好きで好きで仕方がないんだ!!もう友達じゃ満足できねぇんだ…」
政宗は黙ったまま俺を見ていた。
気持ち悪いだろう?早く何か言ってくれ、無言はいやだ、早く、俺も好きだの、最悪気持ちわりぃから早く出ていけでもいいから、こんな無音の中じゃ動くこともできないじゃないか。
「わ…わりぃ気持ちわりぃよな…ごめん…俺、もう、帰るわ」
いつもより弱弱しい笑みを見せたのは俺にも自覚できた。
夢中でコート着て政宗の家を出た。
その笑みを見たとき政宗が目を見開いたことも知らず
Goodbye l ove best friend had
メリークリスマス大遅刻イエエエエエエエエ!!!
(20120102)